18 April 2015
カリラ蒸留所 Caol ila [スコットランド蒸留所巡り]
Caol ilaフランス資本は内部の撮影が禁止で,配線一つ一つにまでバーコードが振ってある.新しい設備はどこか大仰で,フランスから買ったのかと疑いたくなるものもある.20年,30年前は一日5杯のdramの支給があったそうだが,いろいろな理由から無くなったそうだ.懐かしそうにそれを話してくれるスタッフが多いのだ.労働者のことを考えると,一日5杯のdramは必須ではないか?労働者の国よ.
さて,Port Askaigの隣の入江のこの地からは,アイラ島で最も人間的で,自然の美しさを感じさせる風景が見える.同じ高さの山で,女性の乳房ようにつんとたったその姿は霧の向こうに見えると官能性まで感じさせ,これを眺めながら育った酒はどうなってしまうのだろうか?
そんな地にも関わらず,この蒸留所は島で一番の産量を誇り,過半数はブレンドにまわされる.しかもアイラ島での熟成は少数で,スコットランド中のWarehouseに保管されるというのだから,完全に商業である.
ピート臭は控えめで,塩気のある酒であるが,ジュラ海峡に吹く風による塩気ではないようだ.
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