18 May 2016
スキャパ蒸留所 Scapa [スコットランド蒸留所巡り]
この蒸留所はどうにもとっつきにくく,何とも個性が同定できなくて苦労をしたもののひとつである.日本にいてもわからないだろうからと出かけていった.
蒸留所の風景
Scapaの海岸を望める高台に広がっていて,ゆったりとした時間が流れている.陽ざしの温かい晴れ上がった午後に,小川の流れる音や打ち返す波の音,羊の咀嚼音や鳴き声,青臭い草木の香りを嗅いでいるだけで,島まで来た意義がある.ヴィジターセンターにはスミス社のアンティークの壁掛け時計がぶら下がっている.
なだらかな丘陵の中でのんびりと
スキャパを個性のない酒と思っていたが、現地で再発見される個性
16年のカスク(未発売)はややオイリーだが,エレガントの一言でまとめてしまうのは惜しい気もする.フローラルで,グレープフルーツやオレンジを思わせるやや甘いシトラス香やファッジのカラメル香,これらも強くもなく,弱すぎずで,天気の変わりやすい島の晴れ間くらい繊細だった.ノンビンテージばかりが出てくる昨今ではなかなかできない貴重な大変であった.
施設全景.天気は最高峰
ある意味お約束の風景
Scapaビーチを望んで
行き方・予約
行き方:バス#2(一日6本)でKirkwall Travel centreから.乗車時にScapa Distillery と告げると途中で下してくれる.帰りはその向かいの道路で,バスに向かって手を振るのみ.往復券を買うとよい.
予約:望ましい.携帯電話の電波が悪い地区もあるため,滞在先のホテルから予約なり,事前メールなり手を尽くす.
戦史マニアにはたまらない英軍と独軍のスカパ フローとして知られる入江.ストローンウェルまで行くと戦史博物館がある.引き上げられた工具や弾丸,戦艦の食器など.おびただしい戦艦の沈没している海域である.
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