13 September 2014
ジュラ蒸留所 ジュラ島Jula [スコットランド蒸留所巡り]
Jula車がないと一日がかりで,ツアーにも参加できないのが,この蒸留所だ.ウイスキーを飲みながらの運転は危険だし,スピードを出して走るのがマナーみたいな国だから,スコットランド中を運転するのはウィスキーマニアにはきついかもしれない.
Laphroaigの午後,IslayとJulaをわたるフェリーに乗り,5分.荒野の一本道を飛ばすこと20分.Goerge Orwellもこの道を通ったかと思いながら,羊がのんびりうごめくのを見て,小さな集落に到着する.生息数の多い順に羊,鹿,ヒトのようで,人間様は小さくなって足早に動くしかない.
Julaは香りと味のストーリーを大切にする蒸留所だ.樽の材質,樽の由来にこだわり,冷たい雨や荒野を歩いた後のほっと温まる台所のひと時や懐かしい人たちとの情熱的なひと時を思わせるウィスキーを作っている.蒸留の過程より,熟成の期間や方法論に重きを置いたツアーも展開している.誰も訪問客がないと日がな一日ウイスキーのことだけを話していられる最後の楽園。
連合王国もこの最果てまで来るとようやくひとごこちつける空気がある.遠い極東の島国と同じ習慣や考え方,同じベクトルの酒があり,これを真面目に守って暮らす,Englandのヒトとは異なるひとがいる.香りからの連想は習慣によるものであるし,この多様性は,異国から王様を迎え,世界中に植民地を持ち続けようとした連合王国では守られないであろう.
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